VIASYS
Avian
1.特徴(図;Avianの外観写真)
 AVIANはガス圧を駆動源とするマイクロプロセッサー制御の搬送用の小型人工呼吸器である。仕様によっては、病棟での使用に耐えうる性能を有する。
2.性能
 モード...............................Control, A/C, SIMV, CPAP
 一回換気量.......................50-2,000 ml
 吸気ガス流量...................5-100 LPM
 呼吸回数............................0-150 BPM
 吸気時間............................0.1-3.0 sec.
 PEEP/CPAP........................0-20pH2O
 Pressure Relief.................. 10-100pH2O
 酸素濃度............................21〜100 % (外付けブレンダー使用時)
 重量....................................4.5 Kg
 消費電力............................AC100-125v or 220-250v, DC 11-30v
 バッテリー作動時間........内部 11時間
3.機構の概略(図;Avianの構造)
 MPUは80C31(8bit)が使用されている。これが電磁弁main solenoid valveを開閉し、吸気ガスを作る。FLOW CONTROL VALVEは吸気ガス流量を調節するバルブでこれはポテンショメーターに連結されていて、バルブの開き具合をMPUに入力する。呼気弁駆動ガスは、吸気ガスより導かれる。ディマンドガスはトリガーを検出すると開始し、流量固定式の電磁弁demand solenoid valveにより60 LPMのガスが供給される。余剰ガスは呼気弁より排出される。気道圧が基準圧を超えるとディマンドガスは停止する。
4.操作(図;Avianの操作パネル)
 モードを選択し、設定用のつまみごとに用意されている表示切り替えボタンを押して、希望の数値を入力する。アラームも同様に設定する。必要があればPIPの数値を見ながらリリーフ圧を設定する。
5.モニター、アラーム
 気道圧はバーグラフで表示される。PIP, MIP, Pawを数値表示できる。高ピーク圧、低ピーク圧、バッテリー電圧、無呼吸(20s)のアラームがある。無呼吸があると無呼吸バックアップ(A/Cモード, 12 BPM)が開始する。リセットボタンを押すとこれを解除できる。
6.メンテナンス
 定期的に機能チェックを行う。長期使用しない場合は内蔵電池を充電する。定期的に保守点検をする。
7.欠点
 CPAP, SIMVモード時にはディマンドガスを多量に消費する。ディマンド流量が少ない。